頭皮トラブルの中でも、特に見た目にも気になりがちなフケ。特に男性はシャツやジャケットの肩にフケが落ちていたりすると、不潔に見えてしまったり印象が良くありません。
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ケアしているはずなのに、フケが増えてしまって困っているという方は少なくありません。
この記事では、フケとは何かという基本的な部分から、フケが出る原因、種類、フケを伴う病気、対策についてそれぞれ解説します。
この記事でわかること!
フケは「頭皮の古い角質」のこと
そもそもフケとは、頭皮の古い角質が剥がれ落ちたもの。人間の皮膚は約1か月で生まれ変わっていきます。頭皮も同じサイクルでどんどん新しい皮膚になっていくので、古くなった頭皮の角質は外に押し出されます。
押し出された角質はフケと呼ばれますが、健康的な代謝で発生するフケは小さく、洗髪で取り除かれるので目立ちません。しかし、何かしらの異常が起きている頭皮ではフケが目に見えるほど大量に発生してしまい、悩みの種となるのです。
フケが多くなる6つの原因
大きなフケが出たり、フケの量が多くなったりしているとき、頭皮には異常が発生していると考えられます。ここでは、フケが増加するときに考えられる6つの原因について解説します。
過剰な洗髪
1つ目の原因は、過剰な洗髪によって必要な皮脂が落とされてしまっていること。皮脂がなくなった皮膚は乾燥し、バリア機能が大きく低下します。外部からの刺激によって頭皮が敏感に反応することで、痒みやフケが起こってしまうのです。
男性は強い力でゴシゴシと洗髪してしまうと、それが頭皮を傷めたり、必要な頭皮の皮脂を落してしまうことに繋がります。シャンプーは1日に1回にとどめ、指の腹で優しく洗うことを心がけましょう。
洗浄力の強いシャンプー
2つ目は、シャンプーの洗浄力が強すぎて頭皮がダメージを受けている場合。一般的なシャンプーに多い「高級アルコール系」に分類されるシャンプーは洗浄力が強く、フケが出るような弱った頭皮には刺激が強すぎることがあります。
「アミノ酸系」のシャンプーは髪や地肌への影響を和らげて優しい洗髪ができるので、シャンプーを変えることでフケの悩みを打開できるかもしれません。
頭皮の乾燥
3つ目は、頭皮の乾燥によってフケが増える場合。冷暖房や乾燥した外気は頭皮の潤いを奪ってしまいます。
乾燥した頭皮はフケが出やすい状態になるため、保湿ケアをすることで改善が見込めます。
紫外線によるダメージ
4つ目は、外出に伴う紫外線ダメージです。髪の毛の短い男性は、頭皮へ紫外線が届きやすく日焼けしてしまいます。日焼けした肌は剥がれ落ちるため、頭皮から剥がれた日焼けした肌がフケとして落ちて来るのです。
また、皮脂は紫外線で酸化する特性があります。皮脂の酸化が刺激となり、フケを増加させることもあるので注意しましょう。
加齢に伴う頭皮環境の悪化
5つ目は、加齢に伴う頭皮環境の悪化でフケが増えてしまう場合。老人性乾皮症などがあるように、加齢に伴って皮脂や汗の分泌は現象し、肌は乾燥しやすくなっていきます。頭皮も例外なく、乾燥から頭皮環境が悪化していくことは少なくありません。
痒みを併発することが多く、掻いてしまうことで傷やダメージを受け、頭皮環境はどんどん悪化してしまうため、早期治療を受けることが重要です。
頭皮に残る過剰な皮脂
6つ目は、皮脂の過剰分泌によって菌が増加してフケが発生するパターン。男性はホルモンの影響で女性と比べて頭皮から分泌される皮脂量が多いため、頭皮環境が悪化しフケになりやすい傾向があります。
頭皮の皮脂が過剰に分泌されると、マラセチア菌が増え、フケの発生に繋がります。マラセチア菌は皮脂を食べて活動する常在菌で、通常は悪性のものではありません。
しかし、皮脂の量が増えるとマラセチア菌も過剰に増殖し、頭皮に悪影響を及ぼしてしまいます。マラセチア菌が皮脂を分解して作り出す脂肪酸が頭皮を刺激し、新陳代謝のスピードを狂わせると早いスパンで頭皮が剥がれ落ち、結果的にフケの量が増えてしまうのです。
フケには「乾性」と「脂性」の2種類ある
フケには、乾燥による乾性と脂による脂性の2種類があります。特徴や原因に大きな違いがあるため、フケが気になるときは種類を見極めて対策を講じることが大切です。ここでは、乾性フケと脂性フケの特徴と原因について解説していきます。
乾性フケ:白く乾いている
まず乾性フケは、白く細かい、パサパサとした粉のような見た目の特徴があります。
主な原因は頭皮の乾燥によるもので、乾燥肌の方や加齢で頭皮が乾燥している方などに多く見られるフケです。また、過剰な洗髪によって皮脂が足りず、頭皮が乾燥してしまっている場合にも発生することがあります。空気が乾燥する冬場に発生することが多いと考えられます。
脂性フケ:湿っぽい
脂性フケは白または黄色がかった白色で、湿っぽくベタベタしていることが特徴です。頭皮や髪にくっついたままになることが多く、衣服などに落ちていくことがあまりありません。
主な原因は皮脂の過剰分泌、マラセチア菌の過剰増殖、洗髪不足、シャンプーやトリートメントのすすぎ不足などが挙げられます。脂性肌の方や、洗髪が雑な方などに多く見られるフケです。湿度が高く汗をかきやすい梅雨~夏に多く発生すると考えられます。
病気が原因?フケが出る皮膚の疾患
きちんとケアをしているのに、フケが増えて困っている場合は皮膚の病気を疑いましょう。決して不潔な生活をしているわけではなくとも、何かのきっかけで皮膚疾患が発症することはあります。
皮膚疾患の可能性があれば、医療機関できちんと処置を受けるようにしてくださいね。ここでは、フケを伴う3つの皮膚疾患をご紹介します。
脂漏性皮膚炎
脂漏性皮膚炎は、皮脂の分泌が多い脂性肌の方に多く起こる疾患です。
赤ちゃんから大人まで起こる可能性がある病気であり、皮脂を食べて活動する常在菌のマラセチア菌の異常増殖が大きく関係しています。
マラセチア菌が皮脂に含まれるトリグリセリドを遊離脂肪酸に分解することで、皮膚の炎症が引き起こされてしまうことが原因と考えられています。赤み、痒み、皮むけなどの症状が見られ、頭皮から剥がれた皮膚がフケとなってしまうのです。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は、痒みを伴う湿疹が慢性的に発生したり落ち着いたりを繰り返す病気です。
アトピー性皮膚炎にかかると皮膚のバリア機能が低下し、皮膚に炎症が起きやすくなってしまいます。患部は強い痒みを伴うことが多く、掻くことで更にダメージを受け、皮膚が剥がれ落ちてしまうことも。頭部に症状が出ると、皮膚が剥がれてフケが発生します。
AGA(男性型脱毛症)
AGAとフケに直接的な関係はありませんが、AGAに伴う頭皮環境の悪化がフケと関係していることがあります。
AGAが発症している場合、ヘアサイクルが狂っていること以外に頭皮環境が著しく悪化していることも。頭皮のターンオーバー(新陳代謝)に異常が発生していると、ハイスピードで古い角質が押し出され、フケが目に見えるようになったり増加したりします。直接的ではないにしろ、AGAが発症している頭皮環境はフケが出やすい環境でもあるのです。
頭皮のフケは皮脂の過剰分泌や真菌の増加により生じることが多いです。自分に合ったシャンプーを使用し、頭皮マッサージを行い血行を促進することが有効です。また、バランスの良い食生活を心がけることで、頭皮の環境も整えましょう。症状が持続する場合は早めに皮膚科に受診しましょう。
セルフケアですぐ出来る!6つのフケ対策
フケは、軽度のものであればセルフケアで対策を行えます。今日から始められるフケ対策を6つご紹介します。
- 洗髪方法を見直す
- 食事や睡眠を改善する
- 頭皮を保湿する
- 育毛剤を使用する
- 優しくヘアドライする
- 紫外線対策を通年でおこなう
洗髪方法を見直す
まずは洗髪方法を見直しましょう。使用しているシャンプーの成分をチェックし、髪や地肌への影響が小さい成分で構成されているかどうか確認してみてください。
シャンプーは以下のように分類でき、フケ対策ならアミノ酸系がおすすめです。
洗浄成分の分類 |
特徴 |
成分例 |
高級アルコール系 |
最も一般的 高コスパ 泡立ちが良く爽快感抜群 |
ラウリル硫酸Na ラウレス硫酸Na スルホコハク酸ラウレス2Na |
アミノ酸系 |
しっとりとした洗い上がり 保湿力が高い |
ココイルグルタミン酸TEA ココイルグリシンK ラウロイルグルタミン酸Na |
石けん系 |
環境にやさしい 洗浄力が高い 低刺激 |
石けん素地 脂肪酸ナトリウム 脂肪酸カリウム |
また、洗髪は指の腹を使って揉み込むようにおこなうのがコツ。爪を立てたり強く擦ったりすると、頭皮を傷つけてしまい頭皮環境の悪化に繋がります。フケが気になるとどうしても強く力を入れて洗ってしまいがちですが、グッと耐えて優しい洗髪を心掛けてください。
シャンプーやトリートメントの使用後は、必ず入念にすすぐことも大切です。シャンプー剤やトリートメントが残っていると、炎症の元になったり痒みが出たりしてしまいます。
食事や睡眠を改善する
2つ目は食事や睡眠の改善です。
頭皮に充分な栄養が届いていなかったり、睡眠不足でストレスが溜まっていたりすると頭皮環境が悪化します。睡眠は成長ホルモンなどにも大きく関係しているため、きちんととりましょう。理想は7時間程度、更に寝具を変えるなどして、質の良い睡眠時間を作ることも大切です。
バランスの良い食事は頭皮環境を整え、乾燥予防や適度な皮脂分泌を促すことに繋がるので気を配るようにしましょう。
頭皮を保湿する
頭皮を保湿することもフケ対策に有用です。乾性フケは頭皮の乾燥によって起こる症状ですので頭皮の潤いを保てれば改善が期待できます。
頭皮の保湿方法は、保湿成分が豊富に含まれるシャンプーを使ったり、頭皮ケアローションを洗髪後に使うと良いでしょう。
以下のような成分が含まれるシャンプーがおすすめです。
成分 |
期待できる効果 |
グリチルリチン酸2K |
肌荒れ防止 炎症防止 |
アラントイン |
|
ピロクトンオラミン |
フケ防止 痒みの抑制 |
ミコナゾール硝酸塩 |
ただし、頭皮用ローションにはニオイの防止や清涼感のためにアルコールが含まれていることがあります。
フケが出るような弱った頭皮には、アルコールの刺激がマイナスに作用する可能性があるので避けた方が良いでしょう。購入前に、保湿ローションやシャンプーに含まれる成分を確認するようにしてください。
育毛剤を使用する
薬用の育毛剤は、頭皮環境を整えるサポートをしてくれます。頭皮が健康になればフケの減少が期待できます。
また、頭皮の血行促進や皮脂分泌の促進を狙って頭皮マッサージを習慣づけるのもおすすめ。フケ以外の頭皮トラブル予防にもなります。
優しくヘアドライする
正しい方法でヘアドライをおこなうことも重要です。自然乾燥は厳禁です。濡れたまま放置すると、頭皮や髪に雑菌が繁殖してしまいます。頭皮環境を守るためにも、シャワー後はすぐにドライヤーをかけることを心がけましょう。
正しいドライヤーのかけ方は以下の4ステップです。
- タオルで頭皮や根元を中心に水分を拭き取る
- 髪から10cm以上離してドライヤーをあてる
- ドライヤーを左右に振りつつ、頭皮や髪の根元を乾かしていく
- 根元が8割程度乾いたら、毛先にかけて乾かしてく
紫外線対策は通年で行う
最後に、紫外線対策についてです。紫外線による日焼けは頭皮にも起こります。
また、日焼けによって痒みを生じると掻いてしまい、頭皮が余計に剥がれやすくなってしまうことも。紫外線は季節を問わず降り注いでいるものなので、夏だけでなく通年で対策するのがおすすめです。
帽子や日傘を使って紫外線から頭部を守ったり、頭部用の日焼け止めを使うなどの方法があります。自分に合った方法で、通年で紫外線対策をおこなうようにしましょう。
フケ対策ができるおすすめシャンプー3選
フケを防ぐには普段のヘアケアを見直すと良いでしょう。フケ対策ができるおすすめのシャンプーを紹介します。
ZIGEN オールインワンスカルプシャンプー
ZIGENのスカルプシャンプーは純石けん100%で、肌に優しく低刺激ですが皮脂汚れに強く、洗浄力が高いシャンプーです。保湿成分が潤いを保ち、頭皮環境を整えてフケ・ニオイを抑えることで健康的な状態へ導きます。 爽やかなシトラスの香りで頭皮の不快臭を抑制します。
商品名 | ZIGEN オールインワンスカルプシャンプー |
内容量 | 250ml |
定価(税込) | 2,860円 |
公式サイトはこちら |
出典:ZIGEN株式会社
チャップアップ(CHAPUP) シャンプー
チャップアップシャンプーは保湿、洗浄、補修を1本で同時に叶えるオールインワンシャンプーです。頭皮に潤いを与えながら余計な脂を洗浄し、フケ·かゆみを抑えます。
オーガニック成分10種や植物系成分43種配合のノンシリコンシャンプーで、ハリコシのあるまとまる髪へ導いてくれます。
商品名 | チャップアップ(CHAPUP) シャンプー |
内容量 | 300ml |
定価(税込) | 5,300円、初回購入1,980円 |
公式サイトはこちら |
出典:株式会社ソーシャルテック
SHIN. ボタニカルスカルプシャンプー
SHIN. ボタニカルスカルプシャンプーは、コスパ重視で選びたい方におすすめの商品。自分で使うのはもちろん、家族やパートナーとのシェアも可能です。
シリコン、合成着色料、石油系洗浄剤、サルフェートは使わず、植物由来で肌への負担も少ないため、マイルドなアミノ酸系洗浄成分のみで洗浄します。
商品名 | SHIN. ボタニカルスカルプシャンプー |
内容量 | 300ml |
定価(税込) | 3,300円 |
定期購入(税込) | 初回定期購入 1,320円 |
公式サイトはこちら |
出典:株式会社エーエフシー
どうしても治らないフケは皮膚科を受診
フケ対策は、デイリーケアである程度の改善や完治させることが期待できます。ただし、皮膚疾患などに伴って発生しているフケの場合はセルフケアだけでは治まらないことも少なくありません。
色々な工夫をしてみても、どうしてもフケが治らない場合は皮膚科を受診しましょう。医療機関では、原因を突き止めるとともに適切な処置を受けられます。
また、処方薬を貰えるだけでなく生活の中で気を付けるべきことを教えてもらうこともできます。フケのストレスを抱えたまま過ごすより、きちんと皮膚科を受診して打開できるように動くことも大切です。
まとめ
赤ちゃんからお年寄りまで、男女問わず発生する可能性があるフケ。フケには乾性と脂性の2種類があり、原因は様々です。
過剰な洗髪、合わないシャンプー、乾燥、紫外線、頭皮環境の悪化など、人によってフケの原因はそれぞれ。自分のフケがどうして起こっているのか、きちんと調べることが大切です。原因を踏まえて、日常生活の中で頭皮ケアをしていきましょう。洗髪方法、食事と睡眠、頭皮ケア、紫外線対策などを取り入れ、頭皮環境の改善に努めてみてください。
デイリーケアを直してもフケが改善されない場合、皮膚疾患の可能性もあります。どうしてもフケが改善されないときは、早めに皮膚科を受診してみてください。
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