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この記事では40代男性で薄毛が気になる方に向けて、薄毛の原因・症状・予防・治療法についてそれぞれ解説します。予防にも役立つ内容になっているので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事でわかること!
40代男性の薄毛が進行する原因
40代で薄毛が進行の原因は主に4つ。一つずつ解説していきますので、まずは薄毛が進行する原因を把握しておきましょう。
AGA
薄毛で特に多い原因がAGA。
AGAとは、悪性の男性ホルモンの働きによって起こる薄毛の症状です。
男性ホルモンであるテストステロンが頭皮の酵素5αリダクターゼと結合すると、悪性ホルモンのジヒドロテストステロンが発生。ジヒドロテストステロンは、発毛に欠かせない毛乳頭細胞の働きを阻害し、ヘアサイクルを大きく乱します。
通常は成長期で髪が伸び、その後抜けて生え変わるサイクルがありますが、AGAでは成長期が極端に短くなり、毛がどんどん抜けていってしまうのです。
AGAは男性ホルモンによる薄毛症状ですが、遺伝的に発症しやすい場合もあるので、身内に薄毛の方がいる場合は早めに予防をしておくと良いでしょう。
生活習慣の乱れ
生活習慣の乱れは頭皮環境を悪化させたり、必要な栄養が届かず結果として薄毛を加速させてしまいます。
睡眠、食事、運動に気を配るとともに、喫煙や過度な飲酒を控えるよう心がけましょう。
睡眠不足や質の低い睡眠は、髪の成長ホルモンの分泌量を減らしてしまう原因になります。寝具を変えたり、充分な睡眠時間を確保したりして対処してください。
食事は栄養バランスを考えて、きちんと摂ることが重要です。タンパク質や亜鉛は髪にとって特に大切な栄養素。栄養のある食事をバランスよく食べるようにして、髪の毛にも十分な栄養を回してあげましょう。
運動不足、喫煙、過度な飲酒は、どれも血行不良の原因となります。血行不良が続くと、頭皮に栄養が充分に行き渡らず、髪の元気もなくなってしまいます。頭皮の栄養不足は薄毛の原因となるため、運動、喫煙、飲酒には注意しましょう。
また、過度の飲酒はアルコール分解で亜鉛を消費します。髪に送る亜鉛を守るためにも、アルコールの摂取量は調節してくださいね。
ストレス
ストレスを抱え込むと、頭皮環境の悪化に繋がり薄毛が進行しやすくなります。
精神的または肉体的にストレスを感じているときは自律神経のバランスが崩れてしまいます。また、同時にホルモンバランスも乱れてしまうため注意が必要です。
ホルモンバランスの乱れは頭皮の脱毛因子を増やしてしまうので、抜け毛や薄毛が加速する原因に。日頃からストレスを抱え込まないようにすることが大切です。
また、ストレスを抱えているときは血管が収縮するため、発毛に必要な栄養素が充分に行き届かなくなってしまいます。その他、ストレスから来る食欲低下、不眠、飲酒、喫煙量の増加といった負の面も薄毛の原因となってしまうので注意してください。
読書、音楽鑑賞、映画鑑賞など、出来る範囲でストレスを発散するように心掛けましょう。
皮膚の疾患
AGAとは別に、薄毛の原因として脂漏性皮膚炎という疾患があります。頭皮がベタつきやすい方に発症しやすいため、脂性肌の方などは注意しましょう。
脂漏性皮膚炎は、頭皮に痒み、フケ、赤みなどの症状が現れるという特徴があります。脂漏性皮膚炎を放置すると、抜け毛が増えてしまう可能性があるので、必ず医師の診断を受けましょう。
また、洗浄力を重視したシャンプーを使っていたり、洗い方が乱暴だったり、すすぎが甘かったりする場合にも脂漏性皮膚炎になる場合があります。
普段から頭皮に優しいケアを心がけつつ、異常がないかチェックする癖を付けましょう。
40代男性の気になる6つの薄毛症状
40代に入ってから薄毛が始まった場合、主に6つの症状が現れます。それぞれ解説します。
抜け毛が増えた
薄毛になると、同時に抜け毛が増える場合が多くあります。
シャンプーや寝起きが特にわかりやすいタイミングですが、1日に体感で100本以上の抜け毛がある場合は薄毛の進行を疑いましょう。
AGAが進行した場合ヘアサイクルが乱れ、髪がどんどん抜けていってしまいます。髪が太く長く成長する前に抜けてしまうため、最終的に頭全体の毛量が減り、薄毛になってしまうのです。
ヘアセットがしづらくなった
薄毛が進行するうちに髪のハリコシが失われ、ヘアセットがしづらくなることがあります。
本来は太く立ち上がりやすい髪が、栄養不足などで細く柔らかい毛になってしまうとヘアセットに耐えられなくなってしまうのです。
そもそもヘアセットが上手くできなかったり、ヘアセットをしても短時間で崩れてしまったりすると感じ始めたら薄毛の予兆かもしれません。
また、触った感じで毛が柔らかくなったり、細くなったりしたと感じたときも薄毛が進行している可能性が高いので注意しましょう。
おでこが広くなった
おでこが広がる、生え際が後退するなどする、いわゆるM字はげは代表的な薄毛症状のパターンです。
生え際は5αリダクターゼの分泌量が多い部位であるために、薄毛の進行が他の部位よりも早く、症状が出やすいという特徴があります。
横から頭を見たとき、生え際から耳の付け根までの距離が2cm未満だったら要注意です。洗顔時など、鏡を見たときに前髪の生え際がどこにあるのか、日常的にチェックしておくと早期発見ができます。
頭皮が見えやすくなった
特につむじ周辺の頭皮が透けて見えるようになってきたら要注意。薄毛が進行している可能性が高いです。
毛が細くなったり、毛量が減ったりすると頭皮が見えるようになってきます。
つむじ周辺も、生え際と同様に5αリダクターゼが多い部位なので薄毛が起こりやすい部位。手鏡などを使って、つむじ周辺のチェックをしてみてください。
フケや痒みが増えた
フケや痒みが増えたと感じたら、脂漏性皮膚炎が起きている可能性があります。ヘアケアを見直し、頭皮を清潔に保つよう心がけましょう。
シャンプーの洗い残しや過度な洗髪は頭皮に不要な刺激を与え、炎症が起きやすい状況を作ってしまいます。
脂漏性皮膚炎によって脱毛が起こったり、髪が細くなったりすると薄毛になってしまうので、フケや痒みが増えたと感じたら頭皮の色やベタつきなどをチェックしましょう。
自分では判断できない、見えないという場合はクリニックで診てもらうのがおススメです。
頭皮が硬くなった
頭皮が硬くなってしまっているのも、薄毛が進みやすい状況であるため注意が必要です。
硬くなった頭皮は血流が滞り、必要な栄養が巡りにくくなっています。髪にも栄養が届かないため、細く抜けやすい髪になってしまうのです。
頭皮が硬い場合は、シャンプーのときなどに頭皮をマッサージし、頭皮のコリをほぐすのが効果的。
指の腹を使って揉むように頭皮全体をマッサージするのを続けることで効果が得られるのでぜひ取り入れましょう。
はげの進み方が分かる|分類表でチェック
実は、はげには進み方と分類型があります。
ここでは、AGAにおける進行型を表にしてまとめているので、当てはまる型をチェックしてみてください。
型 | 特徴 |
Ⅰ型 | おでこが広がり、M字型に生え際が後退していく。 |
Ⅱ型 | Ⅰ型が進行し、M字の切れ込みが深くなっている。 |
Ⅱ Vertex型 | Ⅱ型に加え、つむじ周辺にO字型の薄毛が発症する。 |
Ⅲ型 | Ⅱ型が更に進行し、M字の切れ込みが深くなりつつ前頭部が薄毛になっている。 |
ⅢVertex型 | Ⅲ型に加え、つむじ周辺にO字型の薄毛が発症する。 |
Ⅳ型 | Ⅲ型よりも生え際が後退し、つむじ周辺にO字型の薄毛が発症する。 |
Ⅴ型 | Ⅳ型が更に進行し、生え際がつむじに迫りつつO字型の薄毛も広範囲になる。 |
Ⅵ型 | M字後退した生え際とつむじ周辺のO字型の薄毛が繋がり、側頭部と後頭部にのみ毛髪が残っている。 |
Ⅶ型 | Ⅵ型が更に進行。側頭部と後頭部の薄毛も進み、発毛しない。 |
40代のはげ予防!気をつけたい4つの習慣
40代でハゲを予防するには、4つの習慣を身に着けることが重要です。それぞれ詳しく解説します。
食事の栄養バランスを整える
髪に必要な栄養は、バランスの良い食事から得られます。食事の栄養バランスについて見直しましょう。特に育毛効果の高い栄養素としては、タンパク質、ビタミン、亜鉛、アミノ酸などが挙げられます。
栄養素 |
主な食材 |
タンパク質 |
肉類、魚類、卵、豆類、乳製品 |
ビタミン |
野菜、果物、豚肉、レバー、大豆 |
亜鉛 |
レバー、魚介類、煮干し、パルメザンチーズ |
アミノ酸 |
魚類、鰹節、ごま |
食事だけで上手く栄養を摂取できない場合はサプリメントなどで補うのも手。食事の栄養バランスを見つつ、ときにはサプリメントも活用して食生活を整えてみてください。
質の高い睡眠をとる
日中に髪が受けたダメージを回復させ、髪を成長させるには質の高い睡眠が欠かせません。
睡眠は、毎日同じ時刻にまとまった時間を確保することが大切です。髪の成長に必要なホルモンを分泌させ、全身をしっかり巡らせるために少なくとも5~6時間程度は寝るようにしましょう。
また、就寝前に入浴し、その日の疲れを取るのも有用です。湯船に浸かるなど、リラックスできる時間を確保してください。
寝具についても、自分に合ったものに変えることで睡眠が上質になることが期待できます。枕や布団など、自分の体格や好みに合わせたものに変えてみるのもおすすめですよ。
適度に運動する
日常的に、適度な運動をする習慣をつけましょう。
運動することで、血行や代謝の改善などの効果が見込めます。全身の血流が良くなることで髪への栄養も行き渡るようになり、髪が成長しやすくなります。
とは言え、日常的にスポーツをしたりハードな筋トレをするのは少しハードルが高いもの。まずは歩く距離を少しずつ増やしてみたり、寝る前にストレッチをしてみたり、軽い運動から始めてみるのがおすすめです。
突発的にハードな運動をするのではなく、続けられる程度の運動を習慣づけるようにしましょう。
頭皮へのダメージを和らげる
頭皮にはなるべくダメージを与えないようにしましょう。強いダメージは髪が育ちにくい環境の原因となります。
デイリーケアとしては、洗浄力が強すぎないシャンプーに変えたり、優しく洗うように注意したりするということが挙げられます。また、紫外線も頭皮や髪にダメージを与えてしまうため注意しましょう。
さらに、パーマやカラーリングをしている場合はなるべく頻度を控えることも大切。
薬剤が頭皮に付着することで、大きなダメージを与えることになるためです。
頭皮へのダメージをなるべく和らげ、優しいケアを心がけてください。
薄毛治療の4つの治療方法
40代で気になりだした薄毛や抜け毛は、セルフケアをしつつ専門医に相談するのがおすすめです。実際のAGA治療では、以下のような処置で対策をしていきます。
AGAは年齢とともに進行するため、早めに治療を始めることが大切です。治療には、内服薬や外用薬、併用療法がありますが、個人差がありますので、専門医との相談が必要です。また、治療を始めても時間がかかるため、定期的なフォローアップが重要です。髪の毛を失うストレスは大きいですが、現在は多彩な治療法があるため、不安を持たずに専門医と相談しましょう。
内服薬
抜け毛の防止として処方されるのが、フィナステリドとデュタステリド。
フィナステリドはジヒドロテストステロンの産生を抑制する効果があり、5αリダクターゼⅡ型の働きを阻害することで抜け毛を予防します。
デュタステリドもジヒドロテストステロンの産生を抑制する効果があり、5αリダクターゼⅠ型とⅡ型のどちらの働きを阻害して抜け毛を予防します。
副作用としては、倦怠感、食欲不振、勃起不全、精液量の減少、吐き気などが挙げられます。
外用薬
発毛を促進するために、ミノキシジルの内服または外用が処方されます。
ミノキシジルは認可を受けている発毛効果のある成分で、血行の促進、毛細胞への栄養供給、発毛促進などの効果があります。頭痛、むくみ、動悸などの副作用がありますが、市販の発毛剤にも含まれる薬用成分です。
注入治療
内服薬や外用薬で発毛効果が見られない場合、薄毛や抜け毛に有用な成分を頭皮に直接注入する治療法も検討すると良いでしょう。内服薬や外用薬との併用ができる場合もあり、効果を感じるまでの期間を大幅に短縮する効果が期待できます。
メソセラピーやHARG療法は発毛組織に働きかけることでヘアサイクルを整え、毛髪の成長力を取り戻させることが特徴です。
自毛移植
自毛移植は、文字通り自分の毛髪を移植する治療法です。後頭部や側頭部の毛髪を成長組織ごと移植することで、移植後も自然に髪が生えてくるように誘導できます。
人工植毛と似ていますが、自毛移植は拒絶反応や炎症のリスクが小さいという点で大きな違いがあります。
【治療の副作用・リスク】個人差や体質により、下記事項が発生する可能性もありますのでご注意ください。
主な副作用
フィナステリド(プロペシア錠)
デュタステリド(ザガーロ)
ミノキシジル(内服薬)
ミノキシジル(外用薬)
メソセラピー
植毛
リビドー減退
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〇
勃起不全(ED)・射精障害・精液量減少
〇
〇
血管浮腫
〇
〇
立ちくらみ・めまい
〇
〇
〇
〇
血圧低下
〇
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抑うつ
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〇
肝機能障害
〇
〇
〇
〇
アレルギー反応(発疹・痒み)
〇
〇
〇
〇
〇
多毛症
〇
〇
〇
〇
動悸
〇
〇
〇
むくみ
〇
初期脱毛
〇
〇
〇
〇
〇
頭皮のかゆみ、かぶれ、赤み、炎症など
〇
〇
〇
〇
吐き気、食欲不振、腹痛、下痢
〇
〇
〇
傷跡・ショックロス
〇
味覚異常
〇
〇
頭痛・フケ
〇
まとめ
40代の薄毛は、AGA、生活習慣、ストレス、皮膚疾患などの原因で起こることが多いもの。
薄毛は、早期に手を打つことで悪化を回避することが期待できる症状です。抜け毛の量や見た目、頭皮の状態を日常的にチェックして、薄毛が始まっていないか、進行していないか確認する習慣をつけましょう。
食事、睡眠、運動、頭皮への刺激などを意識して生活することで、薄毛の進行を妨げることが期待できますよ。
また、セルフケアだけではなく専門医の力を借りるのも大切です。クリニックなら、薬物療法や注入治療、自毛移植など自分ではできない処置を受けられます。
薄毛が気になる場合は、クリニック受診という選択肢も視野に入れておいてくださいね。
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