朝にシャンプーをする「朝シャン」。実は、男女ともに20代では朝シャン派が多いというアンケート結果があります。
朝シャンには薄毛のリスクを高めるという話を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか?薄毛が気になる方にとって、シャンプーのタイミングは気になるポイントでしょう。
本記事では、朝シャンと薄毛について解説しています。朝シャン派で薄毛が気になる方などは、ぜひ最後まで読んでみてください。
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この記事でわかること!
朝シャンが薄毛の原因になりやすい3つの原因
朝シャンが薄毛になると言われているのには、主に3つの理由が挙げられます。
- 皮脂を洗い流し過ぎる
- 洗い残しによる毛穴詰まりが起きる
- 寝ている間にダメージが蓄積される
それぞれ詳しく解説します。
必要な皮脂を洗い流しすぎる
1つ目は、頭皮に必要な皮脂まで洗い流してしまうことです。
シャンプーをしないまま寝ると、翌朝頭皮がべたついていますよね。前日と寝ている間に分泌された皮脂によって頭皮がべたべたしてしまい、朝シャンでは入念に洗髪する方が多い傾向にあります。
しかし、過度な洗髪は頭皮環境にとって良いこととは言えません。必要な皮脂まで洗い流してしまい、頭皮を守り切れなくなってしまうのです。
皮脂は頭皮を紫外線などの外部刺激から守ったり、水分の蒸発を防いだりする役割を持っています。そのため、皮脂を洗い流し過ぎる可能性がある朝シャンは頭皮にとってリスクがあると言えます。
また、朝シャンをする方の中でも朝と夜で2回シャンプーするという場合は要注意。必要な皮脂を洗い流してしまうリスクが高まります。キューティクルの傷みなどにも繋がるため、洗髪の回数は1日1回にした方が良いでしょう。
シャンプーの洗い残しで毛穴が詰まる
人によっては朝のシャンプーに時間をかけられず、しっかりシャンプーを落とさないでササッと流して終わりにする方も多いでしょう。
シャンプーの洗い残しがあると、毛穴が詰まってしまい頭皮にとって悪影響となります。
早起きをしてしっかり時間を確保できる場合は良いですが、朝シャンのときに充分なすすぎが出来ていない場合は要注意です。
寝ている間にダメージを受ける
朝シャンする場合、夜間の頭皮は皮脂や汚れがついたままということになります。
日中に付着した埃やゴミなどをそのままにして眠ると、頭皮と髪が不衛生な時間が長引くため、寝ている間に皮脂をエサにして雑菌が繁殖し、頭皮が炎症を引き起こすリスクが高まります。
雑菌の繫殖や頭皮トラブルは、発毛や育毛に悪影響を及ぼします。
頭皮環境の乱れは薄毛のリスクを跳ね上げてしまうので、朝シャン派の方は頭皮のダメージなどに気を配る必要があります。できれば、寝る前に日中の汚れをきちんと落とし、清潔な状態で入眠した方が良いでしょう。
朝シャンをする5つのメリット
朝シャンにはメリットもあります。ここからは朝シャンの良い点をお伝えしていきます。
爽快な気分になる
朝に弱く、どうしても気分が上がらないという方は多いのではないでしょうか?
朝シャンをすると、スッキリして気分が前向きになることも多いもの。朝の気分は、その日の仕事や予定にも大きく影響します。
朝の気分がなかなか切り替えられない原因は、神経にあります。起きた時は睡眠時の副交感神経が優位にあり、体を休ませるモードです。そこで、温かいシャワーを浴びると血行が良くなり、体を動かす交感神経が優位に切り替わります。
交感神経が優位になると、体だけでなく脳も活発に動き出すため、寝起きのぼーっとした状態から抜け出せるのです。朝イチの気分を爽快にしてくれるのは、朝シャンの大きなメリットと言えるでしょう。
頑固な寝癖をリセットできる
朝シャンは髪を丸ごと洗い、寝ぐせを整えることができます。
髪質にもよりますが、朝の寝癖がなかなか直らないと、朝の準備に時間がかかってしまいます。
寝癖のついた部位を濡らしてドライヤーをかければ直るという場合はラクですが、うねりや襟足の跳ねが直らず悩む方も多いでしょう。
頑固な寝癖は少しずつ直すよりも頭部を濡らしてしまった方が効率的でしっかりと直せます。朝シャンなら、朝の髪にかける手間を減らすことができます。
髪の健康状態を整える
朝シャンで髪を洗うことで、水分量を整える効果が期待できます。
朝シャンで余分な皮脂や汗、汚れを洗い流せば髪の状態を清潔にリセットすることができ、水分量も適切に整えられるでしょう。
適度な洗髪であれば、朝シャンで髪の健康状態を整えられます。
髪のパサつき、広がり、軋みなどが気になる場合、朝シャンで髪を綺麗にすることで打破できる場合もあります。
頭皮のニオイを防ぐ
朝シャンは、寝ている間に分泌された皮脂や汗を適度に洗い流すことで頭皮の匂い対策として有用です。
体質的に皮脂の分泌量が多い方はもちろん、湿度の高い時期や暑い時期などに朝シャンを取り入れれば頭皮の匂いを防ぐことができます。
頭皮の匂いが気になる方にとっては、朝シャンは悩みを打破してくれるという大きなメリットを持つ行動と言えますね。
また、朝シャンでは頭部だけでなく全身にも同じように匂い対策の効果が期待できます。寝汗や皮脂を朝にスッキリ洗い流すことで、体臭予防にもつながります。
ストレス低減になる
朝シャンの爽快感で、ストレスを低減できる方もいます。
ストレスは頭皮の血行不良に繋がるため、発毛や育毛の大敵。髪が生えやすい、育ちやすい健康的な頭皮環境を保つには、ストレスを溜め込まないことが重要です。
そこで、朝シャンの爽快感でストレス発散をするという方法があります。
心身ともに悪影響を及ぼしやすいストレスを低減できるのであれば、朝シャンの大きなメリットであると言えるでしょう。
朝シャンする際の5つの注意点
次に、朝シャンする時に抑えておきたい5つの注意点について解説します。
ぬるま湯で洗う:汚れを落ちやすくする
熱いお湯で頭を洗ってしまうと、必要な皮脂までごっそり洗い流してしまいます。
朝シャンは36〜38度のぬるま湯でおこないましょう。
ぬるま湯だと洗った感じがしないという方もいるかもしれませんが、正しい手順でシャンプーすれば汚れはきちんと落とせます。
シャンプーをよく泡立てる:頭皮への刺激を和らげる
頭皮への強すぎる刺激は悪影響です。シャンプーは液のまま付けず、必ず手で泡立ててから使いましょう。
シャンプーを泡立てるには、手のひらで少量のお湯と混ぜるのがコツ。慣れれば短時間で泡立てられるようになるので、毎日続けてみてください。
また、洗う時は爪を立てたり強く擦ったりしないようにすることも重要です。指の腹を使って、マッサージするように揉み洗いをしましょう。
頭皮をマッサージするように洗うことで血行促進に繋がり、栄養が滞りなく補給されます。頭皮や髪にストレスを与えないよう、刺激をなるべくかけないような洗髪を心がけましょう。
洗い残しに気をつける:かゆみや肌荒れを防ぐ
シャンプーの洗い残しは、痒み、肌荒れ、フケ、乾燥などの頭皮トラブルを引き起こす原因になります。必ずきちんと洗い流しましょう。
シャンプーが頭皮に残ったままにしてしまうと、必要な皮脂を奪い取ってしまったり、毛穴を詰まらせたりしてしまいます。頭皮のバリア機能の低下、乾燥、臭いの原因にもなるので、洗髪時のすすぎは入念におこなってください。
特に、前髪の生え際、うなじ、耳の後ろなどは洗い残しがある場合が多いので、特に注意してすすいでくださいね。
ドライヤーで乾かす:ニオイやダメージ毛を防ぐ
お風呂から上がった後は、しっかり乾かすのも重要です。悪臭やダメージヘアを防ぐために、ドライヤーを使ってしっかり乾燥させましょう。
ドライヤーを使う時は、頭皮からの距離に気を付けてください。近すぎると頭皮に熱ダメージを与えてしまうため、15~30cmほど離してドライヤーの風を当てるようにするのがコツです。
また、ヘッドを振りながら乾かすことで1か所に風が集中することを防げますよ。正しいドライで、頭皮や髪のダメージを回避しましょう。
ヘアケアをする:皮脂膜の代わりに髪を保護する
髪と頭皮を乾燥させた後は、ヘアケア商品を使って髪を保護してあげましょう。洗い流した皮脂膜の代わりに、ヘアオイルなどで髪を保護するのも大切です。髪質や状態に合わせたケアアイテムを用いて、髪をきちんと守ってあげてください。
薄毛が気になる方は湯シャンがおすすめ
薄毛が気になる方には、「湯シャン」がおすすめです。
ここでは、湯シャンについての基本知識と効果的な湯シャンの方法について解説します。
湯シャンはシャンプーを使用しない
湯シャンとは、その名の通りお湯だけで洗髪することを指します。
シャンプーを使わずに洗うことで、皮脂の落とし過ぎを回避できるというメリットがあるのが大きな特徴。特に、頭皮や髪が乾燥しやすい方に向いている優しい洗髪方法です。
ただし、普段からヘアワックスなどのスタイリング剤をつけていたり、皮脂の分泌量の多いオイリー肌であったりする方は汚れや皮脂を落としきれないリスクが高いため湯シャンに不向きです。頭皮がべたついてしまい、トラブルにも繋がるのでシャンプーを使った洗髪を続けましょう。
注意点として、シャンプーで洗っていたのを、急に湯シャンに切り替えると頭皮のべたつきが気になってしまう可能性があります。最初は1日おきに湯シャンを取り入れ、徐々に頻度を上げていくと良いでしょう。湯シャンに慣れた後も、頭皮や髪の状況や汗ばむ時期など様々な条件に合わせて適度にシャンプーを使うのも大切です。
状態を見ながら、適切な洗髪方法を選ぶようにしてください。
薄毛に効果的な湯シャンの方法
湯シャンはシャンプーを使わない分、丁寧に洗うことが大切です。以下の5ステップでしっかり洗髪しましょう。
- ブラッシングをする
- ぬるま湯で揉み洗いをする
- 頭皮マッサージをする
- お湯ですすぐ
- しっかり乾かす
まず、髪を濡らす前のブラッシングが重要です。ブラッシングで髪に着いた汚れや埃を落とし、湯シャンをより効率的にすることができます朝シャンの良し悪しなどの理由は理解できても、全面的な打開に至らない場合も多々あります。
次に、36~38度のぬるま湯での揉み洗い。頭皮や髪をお湯で濡らしながら揉み込むように洗っていきます。爪を立てたり強く擦ったりする必要はないので、指の腹で優しく洗ってください。
一旦お湯を止め、引き続き頭皮をマッサージしていきます。シャンプーを使う時と同様、頭皮の血行促進などの効果を得るためにしっかりマッサージしていきましょう。
マッサージ後は再びぬるま湯で髪全体を洗い流します。揉み洗いとマッサージで浮かされた余分な皮脂や汚れをしっかり洗い流してください。
最後にタオルとドライヤーでしっかり乾燥させます。濡れた状態で放置してしまうと、雑菌の繁殖などが起こり頭皮トラブルを引き起こしてしまいます。必ずタオルで水気を取り、ドライヤーでしっかり乾かしましょう。
まとめ
朝シャンが薄毛・はげに繋がる可能性については、以下の理由によるものです。
・すっきりさせたくて皮脂を洗い流し過ぎてしまう
・シャンプーを素早く済ませるために、液剤の洗い残しによる毛穴つまりがある場合がある
・夜洗髪をしないで寝ると、皮脂や汚れが蓄積し、頭皮環境を悪くさせる場合がある
朝シャンが直接はげるになる原因ではありませんが、頭皮環境を整えることが薄毛対策には一番ですので、シャンプーをする時は朝シャンする際の5つの注意点を確認しながら行ってみてください。
朝シャン、湯シャン、シャンプーなど様々な洗髪方法がありますが、髪や頭皮の状態やその日の条件などを踏まえ、適切な洗髪方法を選びましょう。