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【医師監修】分け目はげは誰にでも発症する?セルフチェック方法や今すぐできる対策などを徹底解説

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はげには「M字はげ」「つむじ周辺のはげ」など、さまざまな種類があります。また、はげ=男性、高齢の方とのイメージがありますが、実は性別・年齢関係なく誰にでも見られる「分け目はげ」といわれるものもあります。誰もがなることから、悩んでいる方も珍しくありません。

薄毛の原因は、遺伝や頭皮環境などがあげられ、少しでも「分け目がはげてきている気がする」と思ったらすぐに対策を行うのが重要です。クリニックに通うだけではなく、適切なヘアケアや生活習慣の見直しをすることも、進行を遅らせるのに効果があります。

今回の記事では、分け目はげがどのような方に発生しやすいのか、分け目はげの原因、対策について解説します。分け目はげが気になっている方、改善したいと考えている方はぜひご覧ください。

この記事の監修者

AGAメディカルクリニック
金 仁星

URL:https://agamedical.co.jp/

■診療科:美容皮膚科

■経歴
大阪大学医学部卒業、兵庫県立西宮病院 臨床研修修了、研修終了。
大美会クリニックと医療法人友広会勤務、専門は美容皮膚科、AGA治療、予防医療

■資格
化粧品検定2級

この記事でわかること!

分け目はげは年齢・性別は関係なく発症する

はげ=年齢が高い方、男性といったイメージを抱いている方も多いでしょうが、分け目はげは年齢・性別は関係なく発症します。そのため、女性でも発症する方は珍しくなく、若い方にも見られます。
分け目はげになると髪の毛のボリュームが思うように出なかったり、分け目から地肌が見えてしまったりするため、見た目の印象にも影響を与えがちです。
分け目はげを自分で判断するのは難しいものの、「以前よりも髪の毛が薄くなっている気がする」「分け目が薄くなってきた」と思った場合は早めに対策しましょう。

セルフチェック!分け目はげの判断基準

自分が分け目はげであるかどうかわからない場合は、下記の判断基準に当てはまるかチェックしてください。
当てはまる数が多ければ多いほど、分け目はげの進行している可能性があります。

髪が細くなってきた

分け目周辺の髪の毛、もしくは髪全体が細くなってきた場合は分け目のはげが目立ちやすいため、分け目はげの判断基準にできます。細い髪の毛は毛量があるにもかかわらずボリュームが出にくいのが特徴です。髪の毛を1本抜いて持ってみると、すぐにへたっと垂れてしまいます。

反対に、太い髪の毛はキューティクルの層が厚いため、カラーが染まりにくいうえ、髪の毛も傷みにくいのが特徴です。

また、髪の毛が広がりやすかったり、指に刺さったりなど、ハリとしっかりとしたコシがあります。髪の毛を1本抜いてみて、自分の髪の毛が細いかどうか確認してみましょう。

ボリュームがなくなってきた

髪の毛全体のボリュームが少ないと、分け目も薄くなっている可能性が高くなります。髪の毛の細さや皮脂、湿気などが原因で髪の毛がボリュームダウンしてしまうこともありますが、そもそもブロー・セットしてもボリュームが出ない方は要注意です。

特に、昔よりもボリュームが無くなってきた、パーマやカラーをしていないにもかかわらず髪の毛のコシがない場合は対策が必要です。ボリュームがないと分け目はげが目立つだけではなく、スタイリングしづらくなったり、ヘアスタイルも限られてきてしまいます。

分け目がぱっくりと割れている

毎日同じ髪型をしていると頭皮・毛根に負担がかかるほか、髪の細胞を破壊する紫外線の影響を受けやすくなるため、髪が抜けやすくなります。そうなると分け目の地肌が見えやすくなり、分け目がぱっくりと割れやすくなります。

毎日髪の毛を分けている、同じ髪型をしているといった方は、頭皮・毛根への負担を低減するために定期的に髪型を変えてみましょう。また、分け目を作らないヘアスタイルにするのも1つの方法です。

ヘアセットしてもすぐ戻ってしまう

ヘアセットをしてもすぐに戻ってしまうのは、髪の毛のハリ・コシがなくなっている現れです。また、髪の毛が細い方もヘアセットをしてもすぐに戻りやすくなります

以前はヘアセットをしてもすぐには戻らなかったにもかかわらず、ここ最近は急に取れてしまう場合は髪質、ボリュームを確認してみましょう。

地肌が透けてきた

髪の毛が抜けたり髪の毛が細い場合は、地肌が透けるため分け目はげになりやすいでしょう。生まれつき髪の毛が細い方は地肌が透けやすいため、髪の毛のボリュームが出にくいうえ、分け目はげに見られやすくなります。

ただし、その場合はヘアスタイルを変えて分け目を作らない髪型にすれば改善されるでしょう。一方、ここ最近分け目が気になるようであれば、男性の場合はAGAの進行が考えられます。

分け目はげの5つの原因

分け目はげの原因は1つではありません。分け目はげを改善するためには、まずは分け目はげになった原因から把握していきましょう。

ヘアスタイルによる血行不良

地肌に紫外線が当たりやすい分け目、ポニーテールのような髪の毛を引っ張る髪型は、髪の毛に負担を与えてしまいます。髪の毛が紫外線を受けると新しい髪の毛を作れなくなったり、抜け毛の原因になるからです。

日焼けを避けるためには、頭皮にも使える日焼け止めや帽子を被るなどの対策が必要です。また、毎日同じ髪の毛も頭皮の血流を悪くし、「牽引性脱毛症」を引き起こします。牽引性脱毛症はポニーテールやヘアアイロンなどが原因でなり、高校生や20代といった若い方にも見られます。

定期的にヘアスタイルを変えて日焼け対策を行い、髪の毛の血行不良を起こさないようにしましょう。

生活習慣の乱れ

生活習慣が乱れると自律神経のバランスが乱れて血管が収縮するため、髪の毛の血行不良が起こります。髪の毛の血行不良が起こると、毛根が酸素・栄養を受け取れなくなり、髪の成長が止まって抜け毛へと繋がります。

生活習慣が乱れると分け目はげが進行するだけではなく、過敏性腸症候群や糖尿病、メンタルの不調なども引き起こし、心身にも悪影響を及ぼしてしまうのです。生活習慣が乱れている方は、まずは整えるようにしましょう。

過剰なストレス

過剰なストレスは自律神経のバランスを乱し、生活習慣の乱れと同じく髪の毛の血行不良を引き起こします。血行不良が起こると、抜け毛・薄毛の原因となりがちです。抑うつ気分になったり、不安・イライラを感じる場合はストレスを感じているサインです。

また、暴飲暴食をしてしまうのもストレスが溜まっているサインです。ストレスは多かれ少なかれ日常生活で感じるものですが、適度に発散して溜めないようにしましょう。人と話したり、音楽を聴いたりすることによっても、自律神経のバランスを整えてストレス発散の効果があります。

睡眠不足

睡眠不足も抜け毛、薄毛の原因の1つです。髪の毛が以前よりも少ない場合は、普段から睡眠をしっかりと取れているか振り返ってみましょう。髪の毛が健康なのは睡眠時に分泌される成長ホルモンのおかげであり、睡眠不足は髪の毛の不健康を招きます。

寝る前のスマートフォン、アルコールやカフェインは寝付きを悪くさせ、睡眠の質を低下させる原因となります。就寝前の2時間〜3時間前には入浴してリラックスし、1時間はスマホ・パソコンをいじらずブルーライトを浴びないようにしましょう。代わりに自律神経のバランスを整えたりストレス発散を目的としながら、音楽を聴いて過ごすのもおすすめです。

食生活の乱れ

食生活が乱れていると必要な栄養を取れず、髪の毛の成長を妨げてしまいます。栄養バランスを心がけた食事を摂るようにしましょう。

特に髪の毛を生成する栄養として「アミノ酸」「亜鉛」「ビタミン」が挙げられます。これらの栄養を意識的に摂取すると、ハリ・コシのある髪の毛が生まれます。食べ物から摂取するのが難しい栄養は、サプリメントからも補えるため上手に活用するのもおすすめです。

分け目はげを気にしている方で過度なダイエットをしていたり、コンビニ食やジャンクフードといった偏った食事を繰り返したりしている場合は、まずは栄養バランスを意識した食事から始めましょう。

分け目はげから考えられる頭皮の病気

分け目はげにはさまざまな原因がありますが、頭皮の病気が原因となっている可能性もあります。
なかには日常生活の対策で改善されるケースもありますが、クリニックで治療をしないと改善が困難な場合もあります。
ここでは、それぞれの病気について詳しくみていきましょう。

AGA(男性型脱毛症)

AGAとは男性型脱毛症のことであり、成人男性に見られる進行性の脱毛症です。分け目だけではなく、頭頂部や生え際の髪の毛が薄くなるのが特徴で、日本人男性の3人に1人がAGAだとされています。AGAは進行性の疾患のため、早めの治療が重要です。

AGAの主な原因は男性ホルモンであり、ストレスや生活習慣などの直接的な因果関係はありません。そのため、生活習慣に気を付けていても抜け毛が増えたり、髪の毛が以前よりも細くなったりする場合は、AGAが進行している可能性があります。

AGAは頭頂部から薄くなったり、前頭部から薄くなったり進行パターンに個人差があります。AGAは早めの治療で改善が見込めるため、少しでもAGAかもと思った方は、早めに治療に取り組みましょう。

牽引性脱毛症

牽引性脱毛症とは、ポニーテールやお団子など髪の毛が強く引っ張られる髪型が原因で髪の毛が抜けやすくなる症状です。

また、ヘアアイロンやエクステンションなどの髪の毛に物理的な力が加わるのも原因の1つです。牽引性脱毛症は発症した段階で早期に髪型を変えるれば改善が期待できます。

ただし、中長期的に髪の毛に負担の多い髪型をして牽引性脱毛症を発症した場合は、永久的に髪の毛が生えてこなくなるケースもあります。「牽引性脱毛症かも?」と思ったら髪の毛を下ろす、定期的にヘアスタイルを変えるなどして、髪の毛の負担を低減させましょう。

分け目はげを改善する5つの対策

分け目はげを改善する対策として挙げられる対策方法をまとめました。
現在分け目はげが気になっている方は、対策をすることで進行を遅らせられる可能性があります。これから紹介する対策を行い、少しでも分け目はげを改善しましょう。

生活習慣を見直す

栄養バランスの整った食事、十分な睡眠を取れるように生活習慣を見直しましょう。分け目はげの原因でも述べたように、生活習慣の乱れは頭皮の血行不良を招き、髪の毛の成長に悪影響を与えます。

髪の毛の成長に必要な亜鉛、ビタミン、アミノ酸の摂取を意識し、十分な睡眠を摂るなど、生活習慣を見直してみましょう。

女性の場合は過度なダイエットで薄毛を招いてしまうため、体型維持も健康を考慮して行うことが重要です。

頭皮の血行を良くする

頭皮の血行不良に心当たりがある場合は、頭皮の血行を良くしましょう。血行不良は生活習慣の乱れや睡眠不足が原因で起こるだけではなく、デスクワークやスマートフォンの使い過ぎなどでも起こります。

頭皮の血行を良くすると薄毛・抜け毛予防になるだけではなく、白髪予防、リフトアップの効果が期待できます。

頭皮の血行を良くする方法として、定期的な頭皮ケアがおすすめです。頭皮全体を指で円を描くようにほぐしたり、上下に動かしたりして行いましょう。ただし、行いすぎは頭皮を爪で傷つける恐れがあるため適度に行いましょう。

同じ髪形を避ける

同じ髪型は分け目はげの原因となる「牽引性脱毛症」を引き起こします。オールバックなどの髪の毛を引っ張る髪型で起こりやすいため、定期的に髪型を変えたり、下ろしたりすることが重要です。
後ろで髪の毛を縛る「マンバンヘア」も注意が必要です。「ここ最近同じ髪型しかしていない」といった方は、ヘアスタイルを変えてみましょう。

育毛剤や発毛剤を使う

育毛剤や発毛剤を使うのも薄毛改善・予防効果があります。なお、育毛剤と発毛剤の効果は混合されがちですが、育毛剤は薄毛を予防したい方に適しており、発毛剤は薄毛を改善したい方向けのものです。

そのため、すでに薄毛が気になる方は発毛剤、ボリューム不足が気になる方は発育剤を利用しましょう。ただし、発育剤・発毛剤は必ず効果を得られるとは限りません。

薄毛の初期症状であれば早く改善される可能性があるものの、すでに進行している場合はクリニックをおすすめします。

紫外線の対策を徹底

頭皮は、紫外線を浴びると新しい髪の毛が作れなくなるほか、抜け毛の原因となるため薄毛を引き起こす要因の1つだといわれています。さらには白髪、頭皮を乾燥させフケの原因となり得るため、紫外線対策は徹底したいものです。

日焼けを防ぐためには、頭皮に使用できる日焼け止めの紫外線のほか、帽子を被りましょう。また、日焼けをした後は頭皮の乾燥を防ぐために、頭皮の保湿を行ってください。薄毛で悩んでいなくとも、髪の毛のハリコシを維持したい方は紫外線の徹底を行いましょう。

分け目はげの症状が強いなら医療機関へ相談

誰から見ても分け目はげが目立ち、何をしても改善されないようであれば、医療機関へ相談しましょう。そもそもAGAが原因になっている場合、進行しきっていると自力での改善は難しくなります。また、放置していても治ることはなく、薄毛は進行するばかりです。

プライバシーに配慮しているところも増えています。早めにクリニックへ通うことで、早めに改善することが期待できます。

「分け目はげが進行している」「時間を置いても改善されない」といった場合は、クリニックへ足を運びましょう。

金 仁星先生

AGA, FAGAは治療できますが、進行しすぎると完全に元には戻らなくなる場合もあります。薄毛に気づいた場合には早めに信頼できる医療機関を受診するようにしましょう。

まとめ

分け目はげは食生活の乱れや睡眠不足、過剰なストレスなど、さまざまなことが原因で起こります。ただし、なかにはAGA、牽引性脱毛症が原因となっている場合もあり、その場合は適切な方法で早めに対策をしなければなりません。

特に、AGAの場合は放置していると症状がどんどん進んでいくため、早めにクリニックで専門家による治療を受けるのがポイントです。

分け目はげの進行が酷くなってからクリニックに通うと、治療期間も伸びていくため注意しましょう。分け目はげは誰にでも起こりうる症状のため、少しでも気になる方は、日ごろの頭皮ケアや生活習慣の改善から始めましょう。

また、今は薄毛に悩んでいない方も、将来的に発症しないようにするためにもストレス発散や良質な睡眠を心がけてください。

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この記事を書いた人

薄毛に悩む方に向けて、おすすめのクリニック紹介やAGAに関する話題をお届けしています。
AGAで気になる疑問や知識などの情報を医師の監修の元、編集部独自の視点で執筆、編集をしています。
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