薄毛は、多くの男性が悩む問題の一つです。生え際の後退によりおでこが広くなってきたように感じたり、髪が痩せてハリコシがなくなりボリュームが減ったりして悩んでいる方は多くいます。
「似合う髪型が見つからない」「今までの髪型が似合わなくなった」「ヘアセットが大変」などの悩みを抱えていませんか?
実際に、薄毛を目立たせずオシャレに見せられる髪型やヘアセットのコツがあります。この記事では薄毛の男性向けに、似合う髪型やヘアセットの方法を紹介します。
逆に薄毛が目立ってしまう髪型や、薄毛の進行を防ぐために行うとよいセルフケアについても説明しているので、ぜひ参考にしてください。
この記事でわかること!
薄毛でもオシャレに見える髪型のポイント
薄毛の方でも、オシャレに見える髪型には大きく分けて3つのポイントがあります。
ポイントを押さえることで、髪型選びが楽になります。
前髪をアップにする
前髪をアップにすることで、ボリューム感が出て相手の注目が上に集まりやすくなります。
その結果、生え際の薄毛から目線を逸らせます。
さらに、顔が見えやすくなることで、ぱっと明るく爽やかな雰囲気になり好印象です。薄毛を隠そうと前髪を長くすると逆に悪目立ちしてしまうので、思い切って前髪をアップにしてみましょう。
スタイリング剤で髪を動かす
ワックスやヘアスプレーなどのスタイリング剤で髪に動きをつけ、ふんわりとボリュームを与えることで、薄毛をカバーできます。
髪に動きをつけると、全体のバランスもとれて、自然でお洒落な雰囲気に仕上がります。スタイリング剤の使用量が多過ぎると、べたついて見えるので付けすぎには注意が必要です。
また、頭皮トラブルの原因にもなるため、頭皮には直接付けないようにしましょう。
短髪にしてサイドや襟足もスッキリさせる
サイドや襟足を短くカットし、毛の濃い部分と薄い部分の差を少なくすると、薄毛を上手くカバーできます。また、錯覚効果でトップにボリュームがあるように見せられるため、長髪にするよりも毛量が多く感じられるでしょう。さらに、トップ部分にパーマをあてるとスタイリングもしやすく、大人っぽくお洒落な雰囲気に仕上がります。
薄毛でもオシャレに!薄毛の男性に似合う髪型6選
薄毛の男性でも、気になる部分を上手くカバーすることで、格好よくお洒落な髪型にできます。おすすめな髪型を6つ紹介します。
- ショート
- ソフトモヒカン
- ツーブロック
- お洒落坊主
- パーマ
- 七三分け
ショート
頭頂部や全体的な薄毛が気になる場合、ショートカットがおすすめです。
長髪だと頭頂部の薄毛が目立つ原因になります。さらに、毛の薄い部分と濃い部分の差で髪に隙間ができやすいため、薄毛の方には向いていません。
ショートカットは全体的に短くなるので、薄い部分が分かりにくくなります。ワックスなどでトップの髪にふんわりと動きをつけ、毛先を散らすようにセットすると頭頂部の薄毛にも有用です。パーマとの相性も良いので、セットが苦手な方はパーマをあてると様になるでしょう。ショートカットは清潔感があり扱いやすい髪型です。
ソフトモヒカン
ソフトモヒカンとは、サイドと襟足を短くカットし、トップの髪を立てるように仕上げる髪型。
毛の薄い部分と濃い部分の差が少なくなり、トップを立たせることで毛量も多く見せられるため、薄毛との相性がよいのが特徴です。
さらに、前髪を上げるスタイリングであえて額を見せることで、上げた前髪に目線が誘導され、生え際の薄毛から視線を逸らせます。ただし、おでこが広過ぎると似合わない場合もあるので注意してください。
ツーブロック
ツーブロックとは、トップを残しつつ、サイドともみあげ周辺、襟足を刈り上げ、トップと段差をつけたヘアスタイルです。
サイドを短く刈り上げると、目に錯覚を起こさせる錯視効果が期待でき、自然に薄毛を隠せます。しかし、おでこが広く、生え際がМ字の薄毛タイプの方にはトップを長めにした方がよい場合もあります。薄毛のタイプによって似合う長さが異なるため、担当の理美容師に相談するとよいでしょう。
お洒落坊主
引用:OZmallヘアカタログ『SUNVALLEY(サンバレー)』
薄毛を隠すためにあえて全体を短くする、お洒落な坊主スタイルも人気です。
全体的に短いので薄毛の部分が分かりにくく、生え際の薄毛にも効果的です。また、「清潔感がある」「手入れが楽」といったメリットもあるため、薄毛が気になったら、思いきって坊主にしてみましょう。
5〜6mm未満の長さが薄毛をカバーしやすく、ヒゲが濃い方やがっちりとした体格の方に特に似合いやすい髪型です。メガネやサングラスをプラスしてさらにお洒落を楽しめます。しかし、紫外線などの刺激を頭皮に直接受けやすいため、頭皮ケアはしっかり行いましょう。
パーマ
引用:OZmallヘアカタログ『MINTing(ミンティング)』
パーマスタイルは、自然に髪のボリュームアップを演出できるため、薄毛に有用です。
さらに、お洒落な雰囲気も醸し出せ、セットも楽になるでしょう。
薄毛をカバーしたいなら、ボリュームアップが期待できるスパイラルパーマや、ふんわりとしたボリュームが出せるツイストパーマが向いています。パーマの強さや髪の長さをしっかりと理美容師と相談し、自分の薄毛隠しに合ったパーマスタイルを選びましょう。
七三分け
七三分けは、分け目を7:3の割合で分ける髪型です。
トップの毛は残し、気になる薄毛部分に持ってくることで、特に生え際の後退を上手く隠せます。清潔感があり、きっちりとした印象を与えられるため、スーツとの相性が良いのもポイント。
仕事でスーツを着る方や、ジャケットなど綺麗めのファッションが好きな方にぴったりの髪型です。分け目はなるべくくっきりさせず、潰れないようドライヤーで根元を立ち上がらせるようにセットするとよいでしょう。
【隠すのはNG】薄毛が目立つダメな髪型
薄毛に悩む方にとって、髪型選びは非常に重要な要素です。しかし、薄毛を隠そうと髪を長く伸ばしてみたり、前髪をつくったりしても上手くいかず、逆に悪目立ちしてしまった経験はありませんか?
薄毛に向いていない髪型を理解していないと、逆に薄毛を強調させてしまう恐れがあります。
これらの髪型は、薄毛との相性が良くないかもしれません。薄毛に向いていない髪型を知り、適切な髪型を選ぶ際の参考にしましょう。
センター分け
薄毛とセンター分けは相性が良くありません。毛量が少ないため、トップがぺたっとして分け目がくっきりとし、貧相に見えてしまいます。
特に、生え際と頭頂部の薄毛が気になる場合は避けた方がよい髪型です。髪の毛を分けたい場合は、自然なボリュームアップが期待でき、薄毛を隠しやすい七三分けにし、分け目はなるべくくっきりさせないようにしましょう。
長めの髪型
少しでも薄毛を隠そうと前髪を長く伸ばすのはやめましょう。薄毛の部分との差が分かりやすくスカスカに見えるため、より薄毛が目立つ恐れも。全体の毛が重くなり、重力でトップがペタッと潰れやすくより頭皮が見えやすくなってしまいます。
また、髪が長いと毛根に負担がかかってしまい抜け毛も増えやすくなります。髪を伸ばして無理に隠そうとすると、余計に薄毛部分に視線を集めてしまうので、短髪にした方が薄毛カバーに有用です。
ボブカット
引用:OZmallヘアカタログ『MINTing(ミンティング)』
ボブカットは、サイドと襟足の髪を同じ長さで切りそろえる髪型です。
全体的に長めにする必要があり、薄毛部分がスカスカで目立ってしまいます。さらに、動きがなく重めの髪型のため、全体の毛量が足りずヘアセットでカバーするのも難しいでしょう。
ボブ寄りの髪型にしたい場合は、トップにふんわりとパーマをかけて縦にボリュームを出すなどの工夫が必要です。
薄毛をカバーするヘアセットのコツ
薄毛をカバーする際のヘアセットは、とても重要な要素です。しかし、上手くまとまりにくかったり、力を入れすぎたりして、逆に抜け毛が増えてしまうリスクもあります。
美容室ではオシャレにセットされていたのに、自分でスタイリングするとなかなか上手くいかず、困った経験のある方も多いのではないでしょうか。
そこで、薄毛をカバーするヘアセットのコツを紹介します。コツをしっかり押さえ、自宅でもオシャレにセットできるようになりましょう。
ドライヤーでベースを作る
ヘアセットをする際は、いきなりスタイリング剤をつけるのではなく、まずはドライヤーでベースを作ることが大切です。ドライヤーで髪の根元に風を当て、垂直に立ち上がるように軽く引っ張ります。寝ぐせなどがついている場合は、根元をしっかり水で濡らしてから乾かすと戻しやすいでしょう。
しかし、ドライヤーの熱は高温になりやすく、長時間の使用は頭皮や髪を傷める原因になりやすいため注意が必要です。ドライヤーは、頭皮に近づけ過ぎず、短時間で済ませましょう。
ワックスでスタイリング
ワックスにはさまざまな種類があるため、適当に選んでしまうと、逆効果になる場合もあります。上手くセットできずに薄毛が目立ってしまったり、頭皮に負担がかかり薄毛が進行してしまったりする原因になります。そのため、自分の髪型や髪質に合ったワックスを選ぶことが重要です。
パーマスタイルなら形が出やすいムースタイプのワックスを。髪の毛が柔らかく細い方は、油分の少ないドライタイプのワックスなどが扱いやすくおすすめです。ワックス選びに迷う場合は、自分の髪質を知っている理美容師に相談してみるとよいでしょう。
薄毛を進行させないためのセルフケア
年齢を重ねるにつれ、誰しも薄毛や抜け毛の悩みが増えていくものです。そのため、少しでも薄毛の進行を遅らせるには、セルフケアをしましょう。
セルフケアは、頭皮の健康に非常に重要です。健康的で規則正しい生活習慣を維持し、適切な頭皮ケアを行うことが、薄毛の予防につながります。
- 食生活を改善する
- 生活習慣を見直す
- 頭皮のケアを行う
髪型を変えるだけでなく、薄毛を進行させないためのセルフケアを知って、早めに実践していきましょう。
食生活を改善する
健康的な食生活は、髪の成長に必要な栄養素を供給し、健やかな髪質へ導きます。食生活の見直しによって、頭皮に十分な栄養が行きわたることが期待でき、薄毛対策に効果的です。
毛髪の主成分である、タンパク質中心のメニューを積極的に取り入れましょう。また、抜け毛を防ぐ働きが期待できる、イソフラボンを多く含む豆腐や納豆、油揚げなどもおすすめです。一方で、摂取し過ぎると毛穴詰まりしやすくなる、血行の悪化を招くなどの理由で薄毛を促す恐れのある食べ物、飲み物もあります。
これらの食べ物、飲み物の過剰摂取は避けるようにしましょう。
◆薄毛予防で摂取したい栄養素
栄養素 |
食材 |
役割 |
タンパク質 |
肉・魚・卵・大豆製品・乳製品など |
髪の土台を作る |
ミネラル(亜鉛) |
牡蠣・レバー・魚介類・海藻・パルメザンチーズなど |
髪の成長をサポートする |
ビタミン類 |
豚レバー・鶏レバー・しじみ・あさり・アセロラ・キウイ・アーモンドなど |
炭水化物やタンパク質、 脂質の代謝をサポートする |
コラーゲン |
鶏皮・うなぎ・手羽先・フカヒレ・エビなど |
毛包幹細胞を保護する |
イソフラボン |
豆腐・納豆・油揚げ・味噌・豆乳など |
抜け毛を防ぐ |
生活習慣を見直す
髪は睡眠中に成長するため、良質な睡眠と規則正しい生活が薄毛対策につながります。しっかりと休息できるよう、なるべく6〜8時間は睡眠を取るようにしましょう。禁煙、アルコール飲料を飲みすぎない、適度な運動をし、ストレスをため込まないことも大切です。
夜なかなか寝付けない場合、以下の内容に気をつけてみてください。
- 部屋の照明を暗くする
- 温度を適温にする
- 就寝2~3時間前までに入浴を済ませる
- 日中に軽い運動をする
- 就寝前のアルコールやカフェインは控える
生活習慣の見直しで健康的な頭皮を保ち、少しでも薄毛の進行を防ぎましょう。
頭皮のケアを行う
頭皮マッサージも、薄毛予防の効果が期待できます。洗髪中や入浴中でも実践でき、血の巡りを促すことで髪の成長を促進させます。
また、シャンプー選びにも気をつけながら、頭皮を清潔に保つことも大切です。薄毛対策には、自然な成分で頭皮に優しいアミノ酸系のシャンプーがおすすめです。自分の頭皮と髪質に合ったシャンプーを探してみましょう。
まとめ
自分の薄毛タイプを分析し、より自分に合った髪型を探してみましょう。理美容師に相談する場合も、自分がどの部分が気になっているのか、どのような雰囲気に近づけたいのかを明確にしておくと伝えやすいでしょう。
また、紹介したヘアセットのコツを参考に薄毛をカバーするのもよいですが、食生活や生活習慣を見直し、本質的な頭皮のケアをしっかり行うことが薄毛対策へとつながります。
薄毛でも、少しの工夫と対策で見た目は変えられます。お洒落な髪型を楽しみながら、毛の悩みと上手に付き合っていきましょう。