前頭部の薄毛は、比較的早い段階で異変に気付きやすいのが特徴です。
まずは、前頭部の薄毛の原因をチェックして自分が当てはまっていないかを確認してみてください。セルフチェックの方法や、前頭部の薄毛をうまくカバーする方法についてもまとめました。
AGAで発症する薄毛の特徴や、進行パターンと治療方法も解説していますので参考にしてみてください。
自由診療治療につきましては健康保険などの公的医療保険が全く使えないため、治療費が高くなります。
また一部の自由診療については医療費控除の対象となる診療もございますがAGA治療においては容姿を美化し、容ぼうを変えるなどの目的要素が強いため医療費控除の対象外になります。
前頭部の薄毛|主な3つの原因
前頭部の薄毛は、鏡で額を確認するとすぐに目視できる場所なので、比較的早い段階で髪の毛が薄くなっているのに気づく場所といえます。
なぜ前頭部が薄毛になってしまうのか、原因をチェックしてみましょう。主な原因は、3つあります。最近前頭部の髪の毛に違和感を覚えている方は、当てはまる部分がないか確認してみてください。
薄毛になりやすい遺伝
前頭部の薄毛は、5aリダクターゼという還元酵素が深くかかわっています。5aリダクターゼ自体は誰でも前頭部や側頭部にある物質です。しかし、量が多すぎると本来発毛力を引き上げるテストステロンと組み合わさることで、ジヒドロテストステロンという悪玉の男性ホルモンを作り、薄毛が発症してしまいます。
5aリダクターゼは遺伝要素があるので、家系に薄毛の人がいる場合は受け継いでいる可能性があります。
ストレスや生活習慣の乱れ
過度なストレスを抱えていると、抜け毛が増えやすくなります。これは、髪の毛の成長をつかさどっている毛乳頭という器官が、十分に機能しなくなってしまうことがあるからです。下記のような特徴があるときは、ストレスによる抜け毛が進行している可能性が高いです。
・髪の毛が柔らかくなってきた
・毛根が膨らんでいない
・毛根の色が黒い
また、食生活の乱れも前頭部の薄毛の原因になることがあります。
食事内容のバランスが大きく偏っていると、頭皮に必要な栄養がうまく行き届かないため、抜け毛の増加や薄毛が進行しやすくなります。
・脂質が多い食事ばかり続けている
・野菜が極端に少ない
頭皮環境が悪い
頭皮の環境が悪い状態になっていると、髪に十分な栄養がいきわたりにくくなり抜け毛や薄毛の進行につながります。生活環境の改善とストレスの発散と併せて、頭皮の環境改善にも積極的に取り組みましょう。喫煙の習慣がある場合は、血管が細くなるため、血液循環が悪くなり頭皮の環境が悪化しやすくなりますので、喫煙は控えめにすると良いでしょう。
・頭皮が乾燥している
・脂が多い状態になっている
・髪の毛を結ぶなど、髪をひっぱるヘアスタイルが多い
【セルフ対策】前頭部の薄毛を予防する3つの方法
前頭部の薄毛が気になり始めたら、進行しないための予防対策をできるだけ早く実行しましょう。AGA治療以外の薄毛予防対策は、気軽に取り組めるものが非常に多くあります。
まずは、無理をせず継続して取り組めそうなことからチャレンジしてみましょう。継続して取り組むことで、徐々に効果が表れやすくなります。
ストレスを発散する
ストレスは頭皮環境に悪影響を及ぼします。
ストレスを抱えてしまいやすい人は、繊細で責任感が強いことが多いです。悩み込んでしまうと、ストレスをどんどん溜め込んでしまうので注意しましょう。ストレスをうまく発散させて、リラックスできる時間を定期的に作るよう心がけてください。
自分が何をしているときにリラックスしているかを、考えてみましょう。散歩、美味しいものを食べる、音楽や映画の鑑賞をするといったことで、心が落ち着く時間であればストレス解消につながります。
生活習慣を見直す
薄毛の原因につながる生活習慣は、以下のものがあります。
・暴飲暴食
・偏った食事内容
・睡眠不足
・髪を洗う頻度が極端に少ない
・運動の習慣がまったくない
生活習慣の見直しは、薄毛だけでなく生活習慣病を防ぐ効果も得やすくなります。
生活習慣が改善すると、栄養豊富な血液が十分に体内を循環し始めるので、当然頭皮の状態も改善していくことが多いです。頭皮の状態が健康になれば、毛根に十分な栄養がいきわたるため、太くて丈夫な髪が生えやすくなります。
ヘアケアを入念に行う
ヘアケアに力を入れると、薄毛が改善しやすくなります。自宅で毎日試せるものばかりなので、積極的に取り組んでみましょう。特別なアイテムを使わなくても、日常生活の中でヘアケアを行うことはできます。継続したケアを行うことで髪や頭皮の状態が改善しやすくなるので、ぜひ気長に試してみてください。
・すすぎ残しがないようしっかりすすぐ
・頭皮のマッサージを行う
・洗髪前後は、髪をとかす習慣をつける
・ドライヤーの熱風は高温すぎないにする
・育毛シャンプーを使う
バレたくない!前頭部はげを隠す3つのコツ
前頭部の薄毛が進むと、おでこの面積が広くなっていくため、相手から髪が薄い印象を持たれてしまうのは避けたいと思っている方は多いでしょう。そんな方は前頭部の薄毛を隠すコツをチェックしてみましょう。前頭部をうまくカバーしつつ薄毛対策や育毛に取り組み、薄くなった髪の毛を復活させましょう。
分け目を変える
薄毛を隠す簡単にできるヘアアレンジの一つとして分け目を変えることがあります。長年同じ髪型、ヘアスタイリングの仕方だと分け目の薄毛が目立ちやすくなります。定期的に右左分け、中央分けなど分け目を変えてみましょう。
また頭頂部の方から髪を前に持ってくることで前髪を厚く見せることもできます。
ヘアスタイルを変える
前頭部の薄毛をうまくカバーするヘアスタイルは多くあります。自分の輪郭や雰囲気に合ったヘアスタイルを、美容師さんに相談しながら決めましょう。
・パーマをかける
・短めのショートヘア
髪を伸ばして薄毛をカバーしようとすると、かえって薄毛が目立ってしまうことがあります。短めのヘアスタイルにして髪全体をふんわりさせてボリュームを出すほうが、薄毛をカバーしやすいです。
増毛スプレーを使ってみる
増毛スプレーとは、髪の毛を太く見せるためのアイテムです。薄毛対策の手段に、使用できます。価格は比較的安価で、使用することで髪の毛がボリュームアップしたように見せることができます。自宅で髪をセットするときに使用できるので、毎日ヘアセットをするときに使用できてとても便利です。
増毛スプレーには、以下のような種類があります。
・ふりかけタイプ・・・気になる所に振りかけ、色を定着させた後でミストスプレーを使って定着させる
・パフタイプ・・・パフでポンポンと軽く叩き、髪や頭皮に色を馴染ませてミストスプレーで定着させる
範囲が限定されている薄毛をカバーするのに、非常に役立つアイテムです。水で流れてしまうことが多いので、天候が悪い日や暑くて汗をかきやすい日は注意しましょう。
また、頭皮に負荷をかけてしまう可能性があるので、使用したらきれいに洗い流すよう心がけてください。
前頭部の薄毛が目立つならAGAを疑おう
前頭部の薄毛が目立ってきているときは、生活環境の改善やストレスの発散でセルフ対策を行いつつ、AGAを疑っておきましょう。先ほども触れたように、AGAによる前頭部の薄毛は遺伝性である可能性があります。
AGAの基本情報を知り、どのように対処すべきかを見極めましょう。早く対処し始めたほうが、効果は出やすいです。
薄毛治療は早めの対策が重要です。薄毛が気になり出したらできるだけ早くクリニックで医師に相談することをお勧めします。
AGAとは?
AGAとは、進行性の男性型脱毛症のことです。放置していても自然回復や治癒することはなく薄毛がどんどん進行してしまいます。
AGAによる薄毛の中でも、前頭部の薄毛は治療などの効果が出にくいのが特徴です。そこで重要になるのが、早い段階で治療に取り掛かることになります。自分でできる予防方法や頭皮の状態改善に取り組みつつ、専門のクリニックを受診するのがお勧めです。
市販の育毛剤を試すこともできますが、体に合わなかったときに何らかの副作用が起きる可能性があります。他の病気で薬を服用しているのであれば、飲み合わせの面も考慮してクリニックを受診しましょう。
AGAの進行パターンは?
AGAの進行の仕方は、主に3種類あります。
前頭部が薄いだけだから、後頭部が少し気になっているだけだからと、AGAをそのまま放置してしまうのはよくありません。AGAは進行していくものなので、どの型でも放置してしまうと最終的には薄毛部分が広い範囲で繋がり全体的な薄毛になる可能性があります。
前頭部のそりこみ部分が徐々に後退していき、真上から頭を見たらM字のような形で髪の毛が残る
・O型:
後頭部から髪の毛が少なくなり始め、後頭部から頭頂部にかけて丸くハゲる
・U型:
こめかみから生え際にかけて髪が後退し、おでこ全体が広がっていく
AGAの治療方法は?
AGAの治療方法は、以下のものがあります。
・注入治療
・植毛・増毛
AGA治療をクリニックで行う場合、クリニックによってオリジナルの治療法を実施していることがあります。どのような治療方法を試すのかは、主治医と相談して決めましょう。
内服薬や外用薬はインターネットなどで市販されていることもありますが、副作用が出たときの対処などを考えるとクリニックで薬を処方してもらうほうが安心です。
ミノキシジルの主な副作用
頭皮の発疹、頭痛、気が遠くなる、めまい、胸の痛み、心拍が速くなる、手足のむくみ、原因のわからない急激な体重増加。
また、頭髪の増加に伴い、他の部位の毛量も増加するのが一般的です。
※「ミノキシジル」は血管拡張作用によって発毛を促進する効果が期待できる薬です。
フィナステリド(プロペシア)・デュタステリドの主な副作用
食欲不振、抑鬱感、かゆみ、蕁麻疹、肝機能障害、性欲(リビドー)減退・勃起機能不全、精液量減少、射精障害、睾丸痛。
※フィナステリドやデュタステリドは「5αリダクターゼ」の働きを阻害することで、抜け毛の原因となっている男性ホルモン「DHT(ジヒドロテストステロン)」の産生を防ぐことで、抜け毛を抑制しそれによる薄毛の改善に効果が期待できる薬です。
※フィナステリドは服用が禁忌となっており女性、未成年は服用することができません。
副作用が生じるかどうかは体質などの個人差によるところも大きいため、フィナステリドやデュタステリドを配合した治療薬を服用すると必ず副作用が起きるというわけではありません。
出典:銀クリAGA.com
前頭部の薄毛に関するよくある質問
前頭部の薄毛に関して、よくある質問をまとめました。不安材料を少しでも取り除きましょう。
ストレスを減らせば薄毛が改善する?
ストレスは血行不良をもたらし抜け毛の原因となりえます。ストレスを発散し頭皮環境を整えましょう。しかし、ストレスを改善したからといって、すぐに髪の量が増えるわけではありません。髪の太さも、劇的に改善するわけではないので、その点は把握しておきましょう。
ストレスによる前頭部の薄毛や抜け毛が改善するまでには、乱れた成長サイクルが正常に整うまで半年〜1年ほど時間がかかります。ストレスは心身に大きな影響を与え、回復までには時間がかかってしまうのです。まずは焦らず、様子を観察してみてください。
前頭部の薄毛なる兆候はある?
前頭部が薄毛になる兆候は、以下の通りです。特に髪の毛が柔らかく細くなっている場合は要注意。ヘアサイクルが乱れ髪の毛が十分に成長する前に抜け落ちている可能性があります。他にも以下の症状がある場合は、薄毛の兆候を疑いましょう。
・抜け毛が増えた
・前よりもおでこが広くなった気がする
・ヘアセットがうまくできなくなってきた
・フケ、かゆみ、頭皮の炎症などがある
まとめ
前頭部の薄毛は、早めに対策を練って手を打つことが重要です。前頭部が薄毛になる原因や予防方法、薄毛を隠す方法を知ってしておくと、いざとなったときに慌てずに済みます。
AGAの原因を確認し、自分が当てはまっていないかをチェックすることも重要です。前頭部の薄毛に関するよくある疑問にも目を通しておき、薄毛を放置しないようにしましょう。
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